【読書】「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方
皆さんこんにちは、現役地方公務員のKESUです。
本日は、元スターバックスジャパンCEOの岩田松雄さんの「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方をご紹介したいと思います。
本の内容
まず岩田氏はリーダーシップのイメージを変える必要があると言います。
リーダーシップといえば、多くの人がイメージするのが、オレについてこい、というカリスマ的な力で、グイグイ人を引っ張っていく、というものです。
私も読んで感銘を受けた本ですが、ジェームズ・C・コリンズの名著『ビジョナリーカンパニー2飛躍の法則』では、多くの人がイメージするカリスマ的な力によるリーダーシップは「第4水準」という書き方がされています。
その上のリーダーシップとして「第5水準」というリーダーシップがあります。
その第5水準では、カリスマ性の有無はまったく関係がなく、むしろ、謙虚さを持っています。
何かがうまくいったとしたら、「それは運が良かったからだ」「部下が頑張ってくれたからだ」と受け止め、逆に、うまくいかなかったときには、「すべて自分の責任だ」と捉えます。
また、ついていきたいリーダーになるためには、人間力が必要であると強くいっています。
ある程度は、部下の仕事のプロセスを見てあげないといけません。
もちろん部下にとっても結果は重要だが、結果が伴わなくてもやるべきことをやっている人はそれなりに評価してあげることが必要です。
それは、部下の仕事へのモチベーションを大きく高めることにもなると言っています。
また、組織のリーダーとして部下を持つときに、何より大事なことは、部下に関心を持つ、ということです。
興味を持たれていない、関心を持たれていない、というのが、部下としては一番辛いことだと認識すべきであると言います。
読んでの感想
一言でいえば、人も職業も多様化する現代において、バランス感覚が必要となるリーダーに求められることが網羅的に書いてある本です。
部下のモチベーションを上げることで、チームとしての力を最大化するのかがいかに重要か改めて教えてくれます。
またついていきたいと思われるリーダーになるために、リーダーには日々人間力を高めていかなければならないなと、私自身も決意を新たにしました。
公務員の皆さんへ
公務員の世界では、成果が見えにくい分、職員によってモチベーションの開きがとてもあります。
そうした多様な価値観を持つ職員の力を、どう最大化するかが管理職には求められます。
リーダー自身は謙虚で日々努力し、成果が見えにくい公務員の世界で、部下に対しては、岩田さんの仕事の過程を評価するという考え方は、公務員の世界と親和性がとても高いです。
職員全員が同じ方向を向いているとは言いにくい公務員の世界の管理職に求められるのは、市民や議員、部下の立場で物事を考えるバランス型のリーダーだと思います。
公務員で管理職などの立場にある人や、目指している人は指南書とも言えるべき本だと思います。