地方公務員KESUの仕事とファッションを考えるブログ

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【読書】公務員の課長の教科書

皆さんこんにちは、現役地方公務員のKESUです。

本日は本業に完全に直結する本、「公務員の課長の教科書」をご紹介したいと思います。

 

公務員の「課長」の教科書

公務員の「課長」の教科書

本の内容

課長になると、組織のリーダーとして管理監督の役割を強く担います。

また、プレイヤーを卒業し、マネージャーとして自らの判断をもとに、人を動かして成果を上げることが要求されるようになります。

ある意味、係長とは違う「次元」の仕事をするようになります。

課長の揺らぎのない信念や覚悟、勇気を持って決断することが、課長としての最大の役割であると言っています。

そのためには、どうあるべきかというミッション(使命・目的)を明確にすることが必要で、そのミッションに基づいて、ぶれることのないビジョン(目標・方向性)を示す必要があります。

また、新しい取り組みを課長が楽しむ姿勢は、職員への最大のメッセージになり、職員に新たな仕事に対する意欲をもたせ、職員育成につながっていきます。

どんな職務についても、課題を見つけ、楽しく仕事をする姿勢が大切です。

課長が仕事を楽しむ姿勢、周囲を信頼する姿勢は、周りの職員に元気を与え、さらに、仕事が楽しくなるという、正のスパイラルをつくっていきます。

それ以外もの議員との距離感や議会答弁のコツ、会議に臨むうえでの心構えなども豊富な著者の経験をもとに紹介されています。

 本を読んでの感想

一言でいうと、公務員の世界の課長の理想像が書かれている本です。

私自身、現在課長補佐という立場ですが、昇任前提の管理職待機者なので、日ごろ仕事を進めるに当たっては、当然課長のつもりで仕事にあたっています。

管理職としての振る舞いについて、議会だけでなく、部下、上司、市民、といった様々な側面から書かれていますので、私のような管理職待機者の方は特に読んでおく必要があります。

当然、立場が人をつくるというように、課長になってからでないとわからない部分もありますが、少なくとも準備できること、想定できることはしておく必要があります。

数年前には、このような本はなかったので、こうして勉強できる本があるのはとても恵まれています。

課長が仕事を楽しむ後ろ姿を見て、管理職の仕事に魅力を感じる後輩職員を一人でも育てること、それが自治体の活力の源になるといった筆者の言葉は、まさに私が日ごろから一番意識していることです。

公務員の皆さんへ

皆さんが読んだら、こんな課長だったら良いのになということばかりだと思います。

現実的にいつもこのように振る舞いができるかどうかは別にしても、誰もが思う理想の課長像を書いています。

理想を知っているというのは、とても大切で、何か迷った時のよりどころになります。

また、若い職員の皆さんにもぜひ読んでいただければ、違った視点で仕事に取り組めるのではないでしょうか。

私は、2つ上の職層、立場で物事を考え、仕事をすることを意識しています。

なぜなら1つ上の職層だけを考えていては、その上司に当たる職層のことは考えないからです。

主事なら係長、係長なら部長、課長なら副市長といったように1つ上ではなくて、2つ上の職層で物事を考えると視野が広まって、見え方が変わってくると思います。

課長になって時間が経つと自分の色が出てしまいますので、管理職なりたての方や近い将来管理職を目指そうとする方は読んでみてはどうでしょうか。