【読書】京セラフィロソフィ
皆さんこんにちは、現役地方公務員のKESUです。
本日は日本を代表する経営者、稲盛和夫氏の京セラフィロソフィという本をご紹介したいと思います。
本の内容
稲盛氏は、「人間として何が正しいのか」を自らに問い、唯一無二の判断基準として、正しいことを正しいままに貫いていくことで会社を成長させてきました。
人のタイプは、(1)火を近づけると燃え上がる「可燃性」、(2)火を近づけても燃えない「不燃性」、(3)自分でカッカと燃え上がる「自然性」の3種類に分けられます。
経営がうまくいくかどうかは、会社にどれぐらい「燃える人」がいるかにかかっているといっても過言ではありません。
「燃える人」とは、命令されたから仕事をするのではなく、言われる前に自ら積極的に行動する人のことです。
こういった人物を採用したければ、「勝ち気」で「常に何事にも積極的」な性格の人に注目すべきと言います。
そのような人たちは、自分に与えられた仕事を好きになると、自分から燃えて行動しはじめてくれます。
また、真面目でおとなしそうな人の場合は、責任感と使命感を与えるとよいと言います。
普段は気が弱く、自分から進んでやろうとしないタイプでも、部下を持たせて「責任者としてあなたがこの部門を守ってください」と伝えれば、自分から燃え上がってくれるはずです。
このような特性を踏まえたうえで、仕事を進めていく必要があるといいます。
すばらしい仕事をしていくためには、合理性とともに、「この人のためなら」と思わせてくれるような人間性を兼ね備えていなければなりません。
また、リーダーとして完全な仕事をするためには、大胆さと細心さをあわせ持つことも重要です。
経営者には、大胆に決断しなければならない場面と、石橋をたたいても渡らないぐらいの細心さを必要とする場面の両方があります。
これはけっして、「中庸」になれということではなく、恐ろしいほどの大胆さと、じれったくなるほどの細心さ、その両極端を兼ね備えることが、トップに立つ人間には求められていると言います。
本を読んでの感想
一言でいうと、読むことで、情熱が湧いてきて心の奥が熱くなるような本です。
モチベーションが下がってきている方にはとてもおすすめです。
また、リーダーとしての心構えや必要な要素も書かれています。
稲盛氏の考えは、ワーク・ライフ・バランスの重要性が強調される現代において、一見時代に逆行しているように映るかもしれません。
しかし、仕事を通じて人間が成長できるということを改めて教えてくれると思います。
また、稲盛氏のような唯一無二の偉大な経営者が、素直な心を持つこと、謙虚であることの重要性をこれほど大切にしていることが説得力を増します。
人間として最高の行為は、世のため、人のため、そして仲間のために尽くすことであり、尽くすためには、美しい心が必要であり、その心は、誰かの助けになることで、さらに磨かれていくといった言葉が非常に心を打たれました。
公務員の皆さんへ
稲盛氏が「人間として何が正しいのか」を自らに問い、唯一無二の判断基準としていますが、公務員の世界に当てはめれば、「どれほど国民・市民のためになるのか」がその判断基準に当たります。
施策や事業を展開していく中では、色々批判をされることがありますが、基本的にはその信念・軸がブレないようにすれば、ある程度合意形成ができると思っています。
公務員なので出世競争を除き、私利私欲で仕事をすることは基本的にないと思います。
「世のため、人のため」という思いを変わらず、いつまでも持ち続けられるかどうかが公務員という職業を充実させるために重要な要素です。
私が思うにこの「世のため、人のため」に加えていかに「楽しく仕事をするか」という要素を大切にしています。
これは私利私欲には当てはまらないと考えていて、公務員自信が楽しく仕事をすることが、その国、その地域を豊かにすると思っています。
おわりに
以上、日本を代表する偉大な経営者である稲盛和夫氏の京セラフィロソフィのご紹介でした。
人生を充実させる上で、欠くことのできない考え方がたくさん書いてあるのでぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。