【読書】人を動かす
本日は、あまりにも有名なデール・カーネギー著の「人を動かす」をご紹介します。
この本はリーダーなど、人を動かす立場ならば、はじめに読んでおきたい1冊といっても過言ではない歴史的名著です。
- 作者:カーネギー, デール,Carnegie, Dale,博, 山口
- 発売日: 1999/10/31
- メディア: 単行本
主な内容
長年にわたって読み継がれる名著として有名なこの本を一言でいえば、「徹底的に相手の立場に立って考える」ことを説いた本です。
人を動かすための大事な3原則について述べています。
まず、①批判や非難しないこと。②人の欲する自己の重要感を持たせること③その人の欲しがるものを推測して与えること
この3つが人を行動させることにつながると説いています。
特に共感した②の重要感を持たせる部分ですが、本の中で「他人の長所を伸ばすには、ほめることと、励ますことが何よりの方法だ。
上役から叱られることほど、向上心を害するものはない。わたしは決して人を非難しない。人を働かせるには奨励が必要だと信じている」というかの有名なヘンリーフォードの言葉が引用されています。
また、成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力であるとしています。
読んでの感想
現代でも通じる不変の原則が書いてある本だと思います。
特に人を動かす立場にあるリーダーになる人には不可欠な内容ばかりだと思います。
相手を尊重し、重要感を持ってもらうことで、人は力を発揮するのだと私は思います。
言い方は悪いかもしれませんが、リーダーはいかにして部下や周りををその気にさせるかという能力が大切です。
言い換えれば自分一人では何もできないことを認識する謙虚さが重要です。
一人が頑張ってもたかが知れています。
周りを活かし、相乗効果を最大限に発揮できればチームの力はとても大きいものになります。
特に人材や価値観が多様化してきている現代だからこそ、この本で説いている内容はより重要になってきているのではないかと思います。
公務員の皆さんへ
徹底的に相手の立場に立って考えることを説いた本書は、公務員の本質を突いていると言えます。
あらゆる施策や事業は役人の自己満足でなく、ベクトルは国民、市民に向いていなければなりません。
それが国や地方自治体でも、縦割り組織であるがゆえに、知らず知らずのうちに国民や市民ファーストを忘れて、内部の基準や都合で物事を考えてしまいます。
誰のための施策・事業なのかを、私たち公務員は仕事をするうえで決して忘れてはなりません。
内部管理の官房系の部門であってもそれは同じです。
一つの判断、決定が市民につながっていることを常に意識して仕事をしなければなりません。
「国民、市民はどう思うか」という心がけを常にもって、公務員の仕事をこれからもともにしていきましょう。
以上、長年にわたって読まれ続けられるカーネギーの名著人を動かすのご紹介でした。
まだ読んでいない公務員の皆さんは、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。