地方公務員KESUの仕事とファッションを考えるブログ

現役の地方公務員が仕事や趣味の読書や投資、時計や革靴、筋トレなどの好きなことについて書いていきます。

【仕事】公務員における仕事の成果とは

皆さんこんにちは!

現在地方公務員のKESUです。

本日は、見えにくいと言われる「公務員の仕事の成果」について、お伝えしたいと思います。

主に仕事で成果を出したい、と思っている意識の高い公務員の皆さんに読んでいただきたい内容です。

 

 

なぜ成果が見えにくいのか

公務員の世界は、個人での成果が出しにくい、見えにくいとよく言われます。

例えば能力が普通のAさんがやっている仕事を、極めて優秀なBさんがやれば「コストが圧倒的に削減される」とか「とてつもなく良い計画ができる」、みたいなことはありません。

なぜなら、ドラスティックに何かを変えるみたいなものは、基本的に合意形成される過程で落ち着くところに落ち着くというのが公務員の世界では普通だからです。

一見たいして変化がないように見えても、少なからず市民への影響がありますので基本的には大きく改革するといったことは生まれにくいのです。

公務員はそうした独特な世界のため、職員個人での成果は出しにくいといえます。

成果を出して、評価される方法

だとすれば、仕事で評価されるにはどうしたらよいでしょう。

それを知るためには、まず評価の仕組みを知っておく必要があります。

多くの自治体では、自己評価をもとに課長が評価するという仕組みです。

これは多くの方がご存じの仕組みだと思います。

実態として私が身をもって感じたのは、絶対的な職員数が違う窓口担当職員と計画策定職員では評価が異なることです。

簡単に言えば窓口担当は10人とも同じことをしている一方で、計画策定担当は1人であれば、圧倒的に計画策定担当の方がよっぽど大きなミスをしない限り、少人数職場のほうが高い評価をされやすい傾向があるということです。

もちろん職場によりますし、絶対ではありませんので、一般論ということでご理解ください。

出世していくには(私の場合)

出世する部署はどこかといった話題が出たときに財政課や企画課、人事課という名前が王道としてよく出ます。

それは、管理職に対する職員数が戸籍や国保、税務や事業執行系に比べて少なく、目が届くため評価されやすいのです。

また、自治体にもよりますが昇任試験の面接官は、企画部門や総務部門の管理職が努めることが多いといえます。

どこの誰だかわからない、書類の評価しか知らない職員と、いつも挨拶を交わす職員ではどちらが有利かは言うまでもありません。

私の場合、33歳のときにはじめて官房系に配属され、しかも新たな長期計画を策定する企画係長になりました。

20年ぶりの基本構想の改定でしたので、策定作業はもちろんですが、若い職員をどのように長期計画策定に巻き込むか仕組みをつくりました。

私が最年少の34歳で管理職試験に合格したのも、成果を上げやすい部署に在籍していたタイミングで行われた試験だったからです。

おそらくそうした担当でなく、大所帯の事業執行系の部署にいたら、然るべき年齢となる10年間は管理職になるのを待たないといけなかったと思います。

私自身は若いうちに昇任したいという意欲はそれほどあったわけではなく、もっと色々な部署を経験して45歳ぐらいになったら課長かなと思っていました。

しかし、客観的に自分を見たときに根幹に関わる仕事をしている時点で一定の評価をされており、かなり描いていたプランよりは早いですが、評価されているタイミングで受験するのが一番良い選択だろうと思って受験しました。

とはいっても、大きな事故なく歩んだキャリアの年数がそのまま評価、成果になる世界なので、34歳という年齢は公務員の世界ではほかの40代50代の脂の乗った受験者に比べで圧倒的に不利です。

そうした状況の中、年齢をいうハンデを抱えながらも合格できたのは、やはり長期計画という成果が見えやすい環境で仕事をしていたからという要素が大きいと思います。

おわりに

キャリアプランを描いていくにも、客観的に自分を俯瞰して、自分は今どういったポジションで何が求められているのかをよく考えて振る舞うことが重要です。

語弊がないように繰り返しますが、部署がすべてではありませんので、今自分がどのような部署にいるかだけですべてが決まるわけではありません。

事業執行系の大所帯の部署にいても、腐らずに真面目に仕事に取り組んでいれば誰かは見ています

そのような真面目な取り組み姿勢が、誰かに伝わり、評価されるようになり、少数精鋭部署や特命系の部署に異動していくという傾向が多いのは確かだと思います。

今部長や課長といった方々も、最初はその他大勢の職員から始まるのです。

公務員の世界でも、やりがいのために成果を出したいと思っている方や意欲のある方はぜひ参考にしてみてください。